BZOOくん
インタビューさせていただけないでしょうか?
インタビュー嬉しいです。僕でよければ喜んで!
ダイスケさん
夫婦で3年弱の世界旅行
BZOOくん
ダイスケさんは、奥様と旅をされているんですか?
2012年9月に籍をいれて、12月から3年弱2人で世界を旅行してました。
ダイスケさん
BZOOくん
もしかして、アイコンの女性が奥様ですか?
そうです。アイコンに写っているのが妻です!
ダイスケさん
BZOOくん
奥様と3年弱ものあいだ世界を旅行していたんですね!
はい。2012年12月から2015年10月までの間で、アジア・オーストラリア・南米・中米を夫婦で旅行しました。
その後、フィリピンのセブ島にあるクロスロード(CROSSxROAD)という、旅人たちの英会話スクールのスタッフとして3年ほど働いています。
ダイスケさん
BZOOくん
クロスロードのサイトにダイスケさんの写真がありました(笑)
BZOOくん
ダイスケさんがしているのは、英語を教えるお仕事ですか?
いえ、来てくれる日本人の生徒さんのサポートです!英語を教えるのはフィリピン人の先生です。
ダイスケさん
路上書道のきっかけは小さなこと
BZOOくん
書道をプレゼントし始めたのはいつ頃ですか?
書道は旅中に始めました。始めて路上に出たのはオーストラリアで、そこからかなりのめり込み、いく先々の路上で書道をやるようになりました。2013年10月頃から2015年10月の2年ほどで15ヶ国で20,000人を超える方にお名前を書かせていただきました。
ダイスケさん
BZOOくん
ものすごい経歴ですね…
何も考えずにフラフラ楽しんでただけなのですが、書道にのめり込んでから少し展開が変わりました(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
様々な言語の名前があったと思うのですが、すべて漢字で表現していたのですか?
基本的には漢字で、長い時にはカタカナも組み合わせて書いています。出来るだけ良い意味の漢字で字を当てるように心がけています(笑)
ダイスケさん
5月にセブ島で行われた盆踊り大会で出店されたときの様子
BZOOくん
さすが、アルファベットも漢字も美しいですね!
ありがとうございます(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
ダイスケさんは昔からこんなに字が綺麗だったんですか?
僕は書道歴は全然浅く、まだ5年もたっていません。オーストラリアで始めた時は初心者だったので、全く上手ではありませんでした。
ダイスケさん
BZOOくん
書道を始めたきっかけは何かありますか?
きっかけは、路上書道です。「路上で書道でもして、名前を漢字で書いてあげればチップもらえるんじゃない?」と簡単な書道セットをプレゼントしてくれたんです。オーストラリアに行った際に、物価が高かったので、その日の宿代の足しにでもなればと、友達に勧められるままにやってみたのがきっかけです。
元々は妻が書道を長くやっていたので、妻が書き、僕が喋る役だったのですが、気がついたら僕がハマって、1人で路上に出かけるようになっていました。
ダイスケさん
BZOOくん
さまざまな偶然が重なっている感じがして素敵です…。
初めて路上書道をしてみたときは、実際どのくらいのチップがもらえましたか?
2,400円ほどのチップとコーラをいただきました。オーストラリアのブリスベンで、僕と妻の2人で2時間、計14人に書きました。
ダイスケさん
BZOOくん
地域によってチップの額やもらえる物はどのように違いますか?
チップの額はどうでしょう?やはり物価やチップ文化に比例するのかもしれません。
ダイスケさん
BZOOくん
路上書道は最近でもしておられますか?
クロスロードのスタッフになってから路上に出る事は減りましたが、機会を作ってやっています。
直近では、一時帰国して日本でやりました。山梨県の河口湖・大阪府の大阪城・奈良県の奈良駅前・兵庫県の三ノ宮異人館近くでやりました。少し前ですと、5月末から6月頭ころにイギリス・スコットランド・アイルランド・ウェールズと周った際にも、計1000人以上の方に名前をプレゼントする事が出来ました(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
そのとき、チップは集まりましたか?
最初はチップ目的だったのですが、今はたくさんの人とコミュニケーションをとるために基本的に無料でやっています。頂ける際にはありがたく頂きますが、基本的にはFreeで、チップボックスも置いていません。
ダイスケさん
お金稼ぎは簡単ではない
BZOOくん
今の主な収入源はクロスロードで働いたお給料ということですか?
収入源はクロスロードです!
ダイスケさん
BZOOくん
約3年間の旅をする費用はどこで捻出されましたか?
日本で働いたお金と、途中オーストラリアのワーホリで働いたお金が主です。オーストラリアでは、書道のチップで1ヶ月50万円以上いただいたこともありました。
ダイスケさん
BZOOくん
1ヶ月で50万円ってすごい金額ですね…。
50万円は本当にタイミングや運など色々重なっての事でしたが、自分でも驚きました。次回同じ場所でやっても、10〜20万円がいいところかもしれません。
ダイスケさん
BZOOくん
やはり50万円はダイスケさんでも簡単な額ではないんですね。
今は当時と変わって、路上でそもそもお金を求めていないので金額は気にしていませんが、50万円はなかなか行かないと思います(笑)
ダイスケさん
奥様と出会ったのはインド
BZOOくん
奥様との出会いについて聞かせてください。
2007年1月から2008年2月の期間で、アジアを旅行していたのですが、その後半、インドで妻と出会いました。
付き合ったのは帰国後です。日本で4年半ほど付き合い、結婚をし、それとほぼ同時に退職し、2人で無期限の旅行を始めました。
ダイスケさん
BZOOくん
アジア旅行中に出会ったんですね!
奥様とインドで初めて出会われたときは、どのようなシチュエーションだったんですか?
同じ宿でたまたま同室だった日本人旅行者さん2人組に呑みに誘っていただき、その場に来ていました(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
ドラマのような展開ですね…(笑)
出会った時が初めてのインドだったようですが、妻はもともとヨガやインド舞踊が好きで、そのとき以来毎年インドに行っています。
ダイスケさん
BZOOくん
「インドに行ったらここに行く」「インドに行ったらこの人に会う」といった恒例行事のようなものはありますか?
妻は南インドの踊りが好きなので、南インドに行き、南インドの食べ物を食べ、南インドの踊りを見に行きますが、僕は特に興味ないです(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
え!そうなんですか…!(笑)
海外に逃げて勝つ
BZOOくん
そもそも、海外に行こうと思ったりワーホリをしようと思ったりしたきっかけってありますか?
個人のことで言うと、日本の居心地が悪く、逃げた感じです。
旅行やワーホリをしたいと言う気持ちでは無かったのですが、海外で出会った旅人さんたちに影響されて、旅行をするようになっていきました。オーストラリア旅行と、その後の旅行の資金稼ぎが1つの目的でした。それが21歳になったばかりだったので、13年ほど前ですね。
ダイスケさん
BZOOくん
日本に住んでいて、何か嫌なことがあったということですか…?
20歳くらいまで友達が1人もいませんでした(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
現在のダイスケさんからは想像できませんね…
奥様もおられて、ダイスケさんの周りには人が集まっているように見えますが、それでも日本よりも海外を選んでいるのには理由がありますか?
今のところ、単純に居心地が良いです(笑)
海外をあえて選んでいるというよりは、面白い展開に身を任せてる感じでしょうか。海外にこだわっているという程ではないです。日本で会社員とかはできないと思いますが(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
海外で展開に身を任せていて、不安に感じることはありませんか?
今のところないです!正確には、不安にならないように心がけてます(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
そんなことが可能なんですか…?(汗)
僕の場合は日本の方が不安で(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
例えば、言葉の壁を感じたことはありませんか?
言葉の壁はいつも感じます。外国人の方に書をプレゼントする事が多く、色々と詳しく説明してあげたいので、マイペースではありますが、まずは英語を学んでいます!
ダイスケさん
BZOOくん
なるほど…
路上書道中などにヒヤッとするようなことはありませんでしたか?
オーストラリアでチップの入った箱を酔っ払いさんに持っていかれそうになった時はヒヤッとしました。お金を持っていかれる事というよりは、反射的にケンカごしになってしまった自分にヒヤッとしました。外国でケンカは本当に危ないと思うので。
ダイスケさん
BZOOくん
そんなことがあったんですね…
大丈夫でしたか?
周りで見てた人が味方をしてくれたので、事なきを得ました(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
よかったです…
『絆名(kizuna)』
最近は、大切な人のお名前を繋ぎ、心の繋がりを表現する作品『絆名(kizuna)』の創作やご依頼・生徒さんへのプレゼントなどの活動が中心になっています。
ダイスケさん
BZOOくん
『絆名(kizuna)』の創作を始めたのには、どのような経緯がありましたか?
オーストラリアで仲良くしていた友達から『子供が産まれたので名前を書いて欲しい』と依頼を受けたんです。まず、それがすごく嬉しくて。その時に、お子さんの名前ももちろん書いたのですが、せっかくなので、家族3人の名前を書いて贈ろうと思い立ちました。その時に3人の名前を眺めていたら、『あれ?繋がりそう』と思ったのです。
ダイスケさん
そして実際に書いてみたら、家族3人の名前が素敵な感じに繋がり、それが心の繋がりを現しているように感じて、自分でも感動しました。その時に、作品タイトルの『絆名(きずな)』というのも直ぐに思い浮かび、様々な人の為に絆名を書いていきたいと思うようになりました。
良い感じに書けるようになるまではまた時間がかかりましたが、友達にプレゼントするなど無理矢理絆名を書く機会を作っているうちに、自身を持って書けるようになりました(笑)
ダイスケさん
BZOOくん
これらの作品は、学校の中で書いておられるんですか?
そうですね!学校にある自室が創作場所になっています。
ダイスケさん
BZOOくん
日本に住んでいる人の依頼に対しても、フィリピンにいながらプレゼントしているんですか?
そうですね。こちらにいらっしゃる方でしたら直接お渡ししますし、インターネットでご依頼頂いたものでしたら郵送します!郵送の場合、こちらがフィリピンにいるので、お時間を頂くことはあります。
ダイスケさん
海外での展開に身を任せているというダイスケさんのお話は面白かったです。
小さなきっかけから大きな活動に繋げている彼は素敵でした。
長々と質問してしまいましたが、字面だけで人柄の良さが伝わってくるインタビューでした。